今回紹介するのは以下
・ルーティングされないアドレス
・ネットワークの確認コマンド
・アプリケーション(TCP/UDP)の通信状態の確認
・DNSのリソースレコード
・DNSの正引きと逆引き
■ルーティングされないアドレス
ローカルホストアドレス(自分自身を指す)
・127.0.0.1/32
※「lo」という仮想ネットワークインターフェイスに割り当てられる
プライベートアドレス(ユーザーが自由に使えるアドレス)
・クラスA:10.0.0.0/8
・クラスB:172.16.0.0/12
・クラスC:192.168.0.0/16
リンクローカルアドレス(セグメント内に限って使用できるアドレス。ホストが自動的に使用)
・IPv4:169.254.0.0/16
IPv6の場合
・ローカルホストアドレス⇒::1
・ユニークローカルアドレス⇒fc00::/7
・リンクローカルアドレス⇒fe80::/10
■ネットワークの確認コマンド
・ping ホスト名またはIPアドレス:ネットワーク稼働の確認
・ifconfig:IPアドレスの確認(旧)
・ip addr show:IPアドレスの確認(新)
・ip route show:ルーティングテーブルの確認(新)
・ip -6 route show:ルーティングテーブルの確認(IPv6)
・route:ルーティングテーブルの確認(旧)
・route -n:ルーティングテーブルの確認(IPアドレスで表示)
■アプリケーション(TCP/UDP)の通信状態の確認
ss:ソケットの状態を確認(新)
netstat:ソケットの状態を確認(旧)
※以下のオプションを指定
・-t:TCPソケットを表示
・-u:UDPソケットを表示
・-x:UNIXドメインソケットを表示
・-l:接続待ち(listing)内のソケットを表示
・-4:IPv4のルーティングテーブルを表示
・-6:IPv6のルーティングテーブルを表示
・-n:名前ではなくポート番号やアドレスで表示
■DNSのリソースレコード
・A:ホスト名からIPv4アドレスを検索(アドレスの意味)
・AAAA:ホスト名からIPv6アドレスを検索
・PTR:ホスト名に対して「正規化した文字列」を返す(ポインタの意味)
・TXT:ホスト名に対する付加的な情報を示すテキストを返す(テキストの意味)
・NS:ドメイン名から管理しているネームサーバーを検索しIPアドレスが返される(ネームサーバーの意味)
・MX:電子メール交換(メールエクスチェンジャーの意味)
・SOA:ドメイン名に対するメインのネームサーバ(管理者のメールアドレスが返される)
■DNSの正引きと逆引き
・DNSの正引き:ドメイン形式の名前からIPアドレスを引く
・DNSの逆引き:IPアドレスからドメイン形式の名前を引く
⇒ドメイン名基準が「正」でIPアドレス基準が「逆」
・in-addr.arpa IPアドレス:逆引きのコマンド
※アドレス指定は「192.168.0.222」の場合「222.0.168.192」のように逆から記述
DNSの設定ファイルは「/etc/resolv.conf」でライブラリを呼び出す
host ドメイン名(正引き)またはIPアドレス(逆引き):問い合わせコマンド
※オプションは以下
・-a:該当するホスト名と対する全レコードを表示
・-t;問い合わせするリソースレコードを指定